日本では女子学生の制服としてのイメージが定着した感があるが、元来イギリス海軍を発祥(1800年代半ば)とし、世界各国の海軍で使用されている“海の男・水兵”の制服であることはいうまでもない。ジョンベラ(典型的なイギリス人をさす“John Bull”から由来する)と呼ばれる独特の大きなセーラー・カラーの起源としては種々あるようだが、中でも、強風下の甲板上での作業において水兵間の伝達を、耳の後ろに襟を立て聞き取りやすくする、集音効果のためであるとの説が一般的である。 US NAVY (米海軍)において各時代におけるセーラー服の変遷に関しては30年代から現在に至るまでその基本的なデザイン・仕様に大きな変更は無く、70年代末以降その表地の織り方が表面を起毛されたメルトンから日本の学生服等によく見られるサージに変更されたことが上げられる。今回、MASHでは40年代から現在に至る全ての時代において可能な限り程度の良い物をUSAより集めてみました。 |