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- Outline(白)デカール転写に先立ち注意とお願い -
ご購入頂いたデカールの転写に先立ち、必ず“詳細案内”を熟読頂き、諸説明及び“転写可能な対象物”の項を充分ご理解頂いた上での作業お願いいたします。
当マニュアルに案内の1)〜13)の作業工程、諸注意事項を充分理解頂いた上での作業お願いいたします。
デカール転写に際しては、アイロンによる加熱・加圧を加えた密着作業を行います。本来は微妙な温度設定、圧力設定可能な専用加熱・加圧機で行われる作業を、皆様が入手可能なアイロンで代用するため、加熱・加圧による革面の僅かな変色、革面にアイロンの型が付く事、転写ミスなどが想定されます。全て致し方無き事とご理解頂いた上での転写作業お願いいたします。
★ Outline(白)デカール転写に必要な品 & 道具
1) デカールを転写する革製品
A-2、B-3等のウィンドフラップに多く見られる『Outline(白)デカール』ですが、今回の転写説明では、弊社復刻『A-10グラブ』を使用いたします。
2) 熱 & 水転写式革用デカール(Outline/白)紙:2枚
 (出来れば、失敗した際の予備を含め、3枚ほど)
3) デカール専用ゴム台(小)
転写時に熱と圧力をデカール面のみに正しく加える事、及び革面にアイロンの形が残ることを緩和するため開発した『専用ゴム台』です。アイロンの形が革面に残ることを気にされず出来上がりにさほど拘られない方は不要です。
4) ハサミ
5) 細筆
6) ストップウォッチ (無ければ時計)
7) アイロン
温度調節可能で、スチーム機能の無いタイプ。スチーム機能付きアイロンで転写を行う場合、スチームは必ず『OFF』、スチーム穴がデカールにかからない事を確認のうえ使用下さい。
8) 小型アイロン台
無い場合、適当な大きさの木、又は厚手の本
9) 水が入った小容器
10) ティシュ
11) 柔らかな布又はタオル(作業前に濡らし固く絞っておく)
12) ドライヤー
1)デカール台紙からデカールを図のように切り抜く
切り抜く際、デカール全体をカバーした透明シールにハサミを切り込まないよう注意下さい。デカール紙を図のように切り抜く理由は、5)でデカール紙を転写位置にセットする際、上下左右を正しい位置にセット可能なようにするためです。
2)革製品を小型アイロン台、板等の上にセット
革製品を小型アイロン台、板等の上に置き、転写位置の下に『デカール専用ゴム台(小)』をセットする。
3)転写面の汚れを拭き取る
予め濡らし固く絞った布・タオル等で転写面の汚れを拭き取って下さい。

注) 作業に先立ち、目立たない部分で同様の拭き取りを行い布・タオル等に革の着色塗料が付着しないことを確認下さい。着色塗料が付着する場合、3)の作業を省略いただくか、着色塗料が付着しない程度の強さで拭き取りを行って下さい。
4)転写位置の革面をドライヤーで暖め
室温が10度C以下の場合、転写位置の革面をドライヤーで暖め。4月〜9月までの温暖/暑期はこの作業は必要ありません。
5)デカール紙を転写位置にセット
『専用ゴム台』で位置決めした転写位置にデカール紙を正しくセット。

注-1) デカール紙は印刷されていない面を上向きに、印刷された面を下向きにセット下さい。
注-2) デカール紙の上下左右が『専用ゴム台』からはみ出ないよう注意! !
6)デカール紙の上からアイロンで加熱
デカール紙の上から予め中温(約130度/対象繊維の表示がある場合は『毛の中心』)に熱したアイロンで約10秒間、少し圧力を加えた状態 (小型アイロンの場合、約12〜15kg程度)で加熱。

注) 加熱する間、アイロンは決して動かさないないように。アイロンを動かすことでデカール紙が僅かでも動くと転写の失敗に繋がります。注意下さい。スチーム機能付きアイロンを使用の場合、スチームは必ず『OFF』、スチーム穴がデカール紙にかからない事を確認のうえ使用下さい。
7)アイロンで加熱後、自然冷却
アイロンによる加熱を終えたデカール紙は、そのままの状態で動かさず自然冷却(約1〜2分間程度)。

注) 加熱されたデカール紙を指先で触れ、殆ど熱が感じられなくなるまで自然冷却して下さい。
8)筆、又はスポンジでデカール裏面を水で濡らす
自然冷却を終えたデカール紙の裏面を筆、又はスポンジで台紙の上からデカール全体の図案が透けて見えるまで水で濡らす。

注) 濡らすだけならスポンジで充分だが、デカール紙周辺の革を余り濡らしたくないので、出来れば毛先の柔らかい筆を用いたい。
9)水が台紙全体に完全に浸みわたるまで、約1分間放置
今回発売のデカールは水溶性の糊でデカールを台紙に貼り付けたタイプです。革面に熱転写されたデカール紙の裏を水で濡らすことで糊を溶かしデカールから台紙を剥がす作業です。(8)の作業を終えたデカール紙を約1分間放置した後、指先で軽く台紙を下に数ミリずらし、台紙がデカールから外れたことを確認後、指先で台紙の下端を持ち上げ、台紙全体を革面からゆっくり剥がして下さい。
10)デカール及び周辺の革に付着した水を『ティシュ』で吸い取る
転写されたデカールの上に『ティシュ』を軽く重ね、デカール及び周辺の革に付着した水を吸い取って下さい。

注) 『ティシュ』をデカールに押し付けると痕が残ります。ティシュの端で水滴を吸い取る感じで慎重に付着した水を除去下さい。
11)転写に問題が無ければ、ドライヤーで温風を吹きかけ完成! !
近くからの熱風の吹きかけは厳禁です。最低25cm以上離し熱く感じない程度の温風をデカールと革を密着させるような感じで真上からデカール面に約30秒間程度吹きかけ、残った僅かな水分を蒸発させ完成です。

12)『専用ゴム台』を取り去り、平らな状態で動かさず1時間以上放置
転写を終え『専用ゴム台』を取り去った革製品は、平らな状態で動かさず1時間以上放置してから使用下さい。
13)完成!!
14)失敗したデカールは完全に乾いてから除去
全ての作業に失敗は付き物です。転写に失敗したデカールは完全に乾いてから革を傷めないよう指先でデカール端を軽くこすり、端が起きれば指先で剥がして下さい。このデカールの長所の一つとして、失敗したデカールを革をさほど傷めず除去可能という点です。

注) 剥がし難い場合、指先又は綿棒の先に少量の水を付けこすると幾分剥がれ良いようです。
- 専用ゴム台を使用せず、転写を行う場合 -
転写後、台紙の形、アイロンの形が革面に残ることを気にされず出来上がりにさほど拘られない方は、以下のように作業を行って下さい。

1)不要
2)専用ゴム台のセット以外は同じ
3)4)同じ
5)専用ゴム台の使用以外は同じ
6)〜 11)同じ
12)平らな状態で動かさず1時間以上放置
デカール表面及びデカール周辺への保革剤の使用は避けて下さい。革の鞣し方、転写の仕上がり、その他の諸要因により早期のデカール剥離の原因になる可能性があります。注意下さい。

★ A-2, B-3における Decal, Outline(白) 1x1インチ、転写参考位置
縦横1インチの Outline(白) Decal はAAFの認識マークとしてFull Color(4色) Decalよりも広範囲に使用され、その対象も革製のフラィング・ジャケット、 フラィング・トラウザーズ、フラィング・グラブズ、フラィング・キャップと多岐にわたります。転写マニュアルではA-10グラブで手順を説明させて頂きましたが、参考までにA-2、B-3における転写基本位置を案内させて頂きます。実物の転写位置は、製品毎にかなりの差異があることは Full Color(4色) 同様です。含み参照下さい。
A-2: 左前身頃張り出し前立て裏の約3cm幅の帯部分(Zipper横)左右センターに、上下は前立て頂点から約7〜8インチ(約17.8〜20.3cm)下がった位置にデカールの頂点がくるように合わせます。
B-3: 右前身頃張り出しの帯部分(Zipper横)左右センターに、上下は張り出し部頂点から約7〜7.5インチ(約17.8〜19cm)下がった位置にデカールの頂点がくるように合わせます。

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