■ナイロン又はコットン素材の生地、衣服、キャンバス地(目の粗い物は不向きです) ※これら転写可能と考えられる素材にあっても汚れ、又は防水・撥水加工等の特殊仕上げが施されインクが繊維の隙間に染み込み難い、付着しにくい状況にある素材は全て転写不能です。転写に際しては予め見えない部分等での試し転写を行い適した素材であるかの確認をされる事をお勧め致します。 ■全ての革製品、ゴム製品、ヴィニール製品、プラスティック製品、熱に弱いポリエステル等の化繊製品、及び150度℃前後の加熱で変色又は材質に変化を及ぼす素材、汚れがある素材(特に油汚れがある物は完全に不可です)、防水・撥水加工等の特殊仕上げが施された素材等は全て転写不能です。 ※この転写方式が150度℃前後で転写紙を加熱し溶解したインクが繊維の隙間に染み込み図柄が転写される方式であることから、基本的には熱(150度℃前後以上の温度)に弱い素材は全て不可、又溶解したインクが繊維の隙間に染み込み難い、付着しにくい素材は全て使用不能とお考え下さい。 又、これら転写が出来ない、不向き、不能とご説明させて頂きました素材に転写を試みる事で生じた失敗、損失には私共は一切、責を負いかねます事、予めのご理解ご了解お願い申し上げます。 |
この度、発売させて頂きます“熱転写式・デカール”に使用されている特殊インクは当時の実物に用いられた物と組成を同じくし、実物同様ドライ・クリーニングに弱いという特性があります。 加え、当“熱転写式・デカール”が開発された1943年から主として使用された50年代時に比較しドライ・クリーニングに用いられるクリーニング溶剤も進化改良され、洗浄力がより強力となった現在においては一度のドライ・クリーニングで約40~60%脱落し3~4度のクリーニングで全落ちするという悲しい結果となる可能性が大であります。(注:脱落の度合い、%に関してはそれぞれのクリーニング店においての使用溶剤の種類、洗濯方法により若干の差がありますが、格段に脱落度が少ない方法は残念ながら無いようです。)そこで皆様が当然持たれる疑問において、実物との脱落度の比較という点があると考えます。熱転写式・デカールがプリントされた実物フライトジャケットをドライ・クリーニングされた経験をお持ちの方はご存知と考えますが、実物においてはドライ・クリーニングに弱いという特性があるというもののこれほど顕著に脱落する事は希です。通常は一度のドライ・クリーニングで約10~15%の脱落、場合によれば約5%という好結果もあると考えます。この実物において復刻品との大きな差が生じる理由は実物は皆さんが入手された時点で既に20~50年経過しているという点にあると考えます。熱転写プリントされたデカールが一切クリーニングされず20~50年経過した場合、熱転写されたインクは繊維と繊維の間により強固に定着しクリーニングによる脱落により耐えうると考えます。残念ながらこの事を私共開発の熱転写デカールにおいて証明するためにはプリント後、最低10年間はクリーニングせず使用頂かなければなりません。実物においても完全に脱落しているケース、完全に脱落していないにしても殆ど薄くなっているケースの多い事はそれらがプリント後さほど日をおかずにドライ・クリーニングされた結果であると推察します。 この若干不便な欠点を持つ“熱転写式・デカール”でありますが、実物と同じ欠点を併せ復刻するという完全復刻という作業には必然的に付帯する事とご理解頂き、転写後のインシグニアのクリーニングによるフェードアウトを避けたい方はクリーニングに出す頻度を可能な限り少なくする事(出来ればしない事)、クリーニングに出される際はデカールが洗濯で落ちやすい事を業者の方に予めご説明頂き、その事をふまえたソフトな洗濯方法を取ってもらえるように依頼下さい(それでもかなり薄くなりますが)。 又、転写されたデカールをより長く保たせるためには水洗い、ドライクリーニングのどちらが望ましいかという課題に関しましては、水洗いの方がデカールの保存目的には圧倒的に良いのですが、全ての布製フライトジャケットには水洗いに不向きなウール素材が必ず使用されている事からデカール以前の問題としてフライトジャケット洗濯方法はドライクリーニングオンリーという事になると考えます。 よろしくのご理解お願い申し上げます。 |