古着好きの間で『巻きパン』、海外のオークションサイトで『 NAVY Side Seamless Denim Trousers』と呼ばれる、このパンツは1944年2月US NAVYにおいて採用、支給された、サイドに縫い目のない変わり種パンツ。NAVYはセーラーパンツでも同様の設計をしている所を見ると米海軍の伝統的なパターン設計の一種でもあるようだ。フロントとバックの大型パッチポケットがサイドで近接し縫い付けられたデニムパンツを着用した時、眼前に紺碧の大海原が広がる想いがするのは私だけであろうか.....。
『US NAVY M44 Side Seamless Denim Trousers』復刻版完成! !

1) Front Button & Pocket:
30年代初期開発された10.5オンス・ミリタリーデニムを用い製作された『USN M-44 Side Seamless Denim Trousers』、ポケット袋は本体と同じデニム地が使用されている。
2) Back Pocket:
若干、下気味に縫い付けられた大型のパッチポケット。前ポケットが後部まで回り込みバックポッケットに近接しているのがわかる。
3) サイド上部：
本来センターにあるべき前後身頃の縫い合わせステッチがないのがこのパンツの最大特徴だ。
4) Label-Contract:
1944年2月発注コントラクトラベル『NXsx. 53114』
5) Button:
大戦時、Navy衣料に多く用いられた『14mm径/黒/尿素樹脂ボタン』
6) Button Hole:
米海軍で伝統的に用いられてきたボタンホール型式。
注) 日本では『ハト目流れ』と呼ばれる。
7) Belt Loop:
3/8インチ(9.5mm)幅のベルトループは同時代のArmy Denim Trousersに比較し、若干太めだ。
8) Denim-Surface & Back Side:
インディゴ染料でロープ染色されたタテ糸が表に顕れる表面とトップダイと呼ばれる独特の風合いを持つリング紡糸(ヨコ糸)が裏面に顕れる10.5オンス・ミリタリーデニム。
9) Chain Stitch-Inside:
5/16インチ幅、2重環縫い(チェーン・ステッチ)で縫製されたInsideステッチ。
10) Folding Hem and Sewing(裾仕上げ):
実物同様に折り曲げ、本縫いで仕上げられたボトム。

制作サイズ：29W/30W/32W/34W/36W/38W
注) Waist(腰回り)6種、Inseam(股下)は各サイズ 32.5インチのみの制作です。