転写マニュアル
ご購入頂いたデカールを転写する対象として詳細ご案内で“転写可能な対象物”として紹介させて頂いた素材の物であれば、キャンバス地のバッグ、スカーフ、Cap、カバーオールズ、シャツ・・・いろんな物が考えられますが、ここではそれらを代表し、最もご希望が多いと想像されるフライトジャケットの左袖・肩口への4色デカールの転写の手順、注意点を紹介させて頂きます。実際に転写をされる前には必ず当転写マニュアルを熟読頂けますようお願い申し上げます。

印刷に必要な物


●小型アイロン(温度調節の可能なタイプ、出来ればスチーム機能の付いていないタイプ)※スチームアイロンを使用の場合は必ずスチーム無しで、且つスチームの吹き出し穴がデカールの図柄に掛からないよう注意下さい。

●衣類の袖が通せる小型のアイロン台、又は厚めの本を重ねるか角材で特製した台。>> 作り方参照

●あて布(綿製のハンカチが使い良い)   ●タイマーあるいは秒針付きの時計。

●購入頂いた“熱転写式・AAFデカール”  ●あればドライヤー

●同封コピー紙(白)

●転写対象のジャケット (今回転写対象として選択したジャケットはご存じ“MASHオリジナル・タンカージャケット”その優れた保温力と運動性が地上部隊の兵士達のみならず、多くのパイロット達にも好まれフライトジャケットとして用いられた事は知られる所であり、“AAFデカール”を転写されたタンカージャケットが存在する事も全く問題なくOKであるかと。)

印刷前のジャケット 印刷に必要な物集合写真

注意! 作業の前に

転写対象の素材、衣類に汚れがある場合は、必ず事前にドライクリーニングを行って下さい。クリーニング後においても転写面に汚れが残る場合は転写が不満足な結果(図柄のかすれ等)となる可能性が大です。

フライトジャケットにおける転写位置
左袖肩口: 上下は袖肩口縫い合わせラインから約2cm下がった位置にデカールのトップを。 前後は肩口の身頃縫い合わせラインにデカールのセンターを合わせる。 ARMY AIR FORCESの文字が水平になるよう注意下さい。
※上記は実物においての標準的な転写位置であり最終的には個人の好みを加味し決定下さい。
転写位置
フライトジャケット

転写手順


アイロン台に固定
転写面のホコリ、汚れを取り除き、特製アイロン台又はそれに準ずる台の上に転写対象のジャケットの左袖肩口を乗せ転写面を平らにピンと張り固定する。

暖める
転写前に転写面をドライヤー又はアイロン(スチーム無し)で暖める(約5~8秒/寒い時期は特に念入りに)。
※アイロンを使用する場合は必ずあて布を使用下さい。


転写位置にセット
デカールのインク面を保護するための半透明の保護紙を外し、転写デカールの表・裏を充分に確認しインクがプリントされた面が対象物に接するよう下に向け正しい転写位置にセットする。

注意! 転写対象の素材、衣類に汚れがある場合は、必ず事前にドライクリーニングを行って下さい。クリーニング後においても転写面に汚れが残る場合は転写が不満足な結果(図柄のかすれ等)となる可能性が大です。


アイロンをかける
転写紙がズレ無いよう注意しながらあて布を転写紙の上にあて、その上から綿生地の場合は中温から少し高温(約150度℃ ~160度℃)に目盛りをセットしたアイロンで少し体重をかけ約10~12秒間、加熱・加圧(スチーム無し)する。転写中はアイロンを絶対動かさずに加温・加圧下さい。

※転写中にアイロンを動かす事等で転写紙がズレた場合は必ず転写中のインシグニアの図柄がズレる結果となります。ご注意下さい。又、スチームアイロンを使用の場合は必ずスチーム無しで、且つスチームの吹き出し穴がデカールの図柄に掛からないよう注意下さい。

◇転写温度/綿生地:約150度℃ ~160度℃(中温からほんの少し高温にセットした温度)
◇転写温度/ナイロン生地:約150度℃(中温)
◇転写圧力:約300g/平方センチメートル、小型アイロンの場合約20kg、体重の1/3 程度をかける位の強さ。
◇転写時間:約10~12秒(寒い時期は約2秒間ほど長め)


ゆっくり剥がす
確認時において文字・図柄に掠れ等があり転写が完全でない場合は転写紙を正確に元の位置にもどし、上記(4)の作業を約3~5秒間、再度行って下さい。再転写終了後においても必ず再度の確認作業を行いながら転写紙をゆっくり剥がして下さい。転写が完全で無い場合は同じ作業を繰り返し行って下さい。

注意! 転写が終了しても転写紙を一気に剥がさず、転写紙を固定したまま左下隅からゆっくりと持ち上げ文字等が完全に転写されているかを確認しながらゆっくり剥がして下さい。

プリント


保護紙を置く
同封のコピー紙(白)を転写し終えた図柄の上に置き、あて布を当て約3秒間(寒い時期は約5秒間)、アイロン(スチーム無し)で加温加圧します。この作業は転写されたインクをより繊維に浸透定着させるための最終作業です。
注) 加温加圧時アイロン、コピー紙は絶対動かさないで下さい。加温加圧後コピー紙を剥がす際、転写紙を剥がす時と同様、下隅からゆっくり剥がして下さい。 コピー紙に余分なインクが薄く転写されますが、最終作業が正しく行われたことを意味します。
アイロンをかける


7
転写を完了したジャケットはハンガーにつるし、熱が冷めインクが繊維に定着するまでプリントした面を触らないよう2時間以上放置して下さい。
熱が完全に冷めればプリント完成です。

尚、同時発売の“AAF Decal/1色・白”の転写もここでご案内させて頂きました4色デカールの転写手順と同様に行って下さい。

クーリング 完成!
世界初(おそらく)の“AAFデカール”が転写されたタンカージャケットの完成です!!


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